開場時間16:30の15分ほど前から整列開始。ぴあとローチケがあるので、同じ番号の人が2人はいることになるのね。というわけなので、呼ばれてる番号の割に人数が多くなっているわけで。開場時間になり、番号順に呼ばれる。「1番から3番の人、ご入場ください」って言ったとたんにざわめく客たち(笑)。まさか、そんな細かく刻んで行くとは・・・(笑)
25番だったので、程なく会場の中へ。開演前なので、会場ではピアノの演奏が流れ、ステージ上ではKANちゃんがピアノを弾いている・・・
はい、開場した時点で、既にステージ上にいました(笑)。客が入ってくる中、ステージ上でひたすら練習している・・・妙な光景だ(笑)。たま〜に、「いらっしゃいませいらっしゃいませ」「青いアンケート、開演前に書いてくださいね」「白いアンケートは、終わった後に書いてください」「残りの紙は、食べちゃってください」「大丈夫ですよ、まだ開演してませんから」とかいいつつ、ピアノの練習。なんていうのか、こんなありえない状況でも慣れてくるから不思議なものです(笑)
と、ピアノの練習をしてると思ったら、突然「HEY JUDE〜」と歌い始める。本当に突然ですよ、びっくり。ざわついてた会場が、あわてて落ち着こうとする感じ。そして、続けて「THE FOOL ON THE HILL」(THE BEATLES)。この曲の間奏部分、口笛のところがあるんですが、その部分になると「スー、スー」と、全然音が出てない(笑)。しかも本人はそれでも必死にやってるから、もう会場中が笑いの中に(笑)
口笛部分もなんとか終わったら、さらに次の曲。今度は、最初っからずっと口笛(笑)。で、必死にスースーやってると、「本日は、KAN LIVE TOUR 2005 弾き語りばったり ぐー はっとして つー に ご来場いただきまして〜」とアナウンスが入る(笑)で、そのまま去って行くKANちゃん・・・どこまでも計算ずくだなあ(笑)
アナウンスが終わると、すぐにKANちゃんが登場・・・というか再登場。弾き語りばったり、というだけあって、完全にピアノの弾き語りです。ピアノの前に座って・・・
1曲目は、アルバム『ハレホレヒレハレ大作戦』(笑)に入ってる「東京ライフ」から。歌った後は、すぐにMC。開演前からステージ上にいる、というのは、緊張を紛らわすためにやっていたそうで。どのくらいの緊張かは、とりあえずバンドとしてデビューして15年ほど頑張った挙句に一人でライブをやるとわかるそうです(笑)
そんな感じの長いMC。1曲歌っては10分しゃべり、1曲歌っては15分しゃべり、で、なんとか4曲くらいで2時間をもたせるつもりだとか(笑)
アルバム『野球選手がじん帯切った。』から・・・と曲紹介してから曲に行ったので、曲の途中では笑いをこらえるのに必死でした(笑)。しかし、ライブの最後でやるような曲がこんな序盤で来るとは。そして「月海」は、KANちゃん曰く非常に暗い曲。1998年の楽曲です。数ヶ月前に、ヨットで無寄港世界一周したというニュースを聞いて、そんなに長い間一人でいるのはつらそう・・・ということから作ったそうです。もちろん嘘です(笑)
開演前に集められたアンケートの紹介。スタッフが選んだものをKANさんが読んで、気に入ったものはそこで紹介。とりあえず読んで終わるものは読むだけ・・・ステージ上で、一人で読んで納得して終わられても困るんですが(笑)。質問として合ったのが、「8都市だからこのツアータイトルにしたんですか?それとも、このタイトルにしたくて8都市にしたんですか?」と言うもの(笑)。そりゃあ気になります(笑)。真相は、ツアーの場所が8ヶ所になった→8都市だからこのタイトル→「KANちゃん、横浜もやっとく?」と言われる・・・やんわり断る。ということで、どっちも正解らしいです(笑)
オフィシャルサイト限定のCD『何の変哲もないLove Songs』の話。1曲目に入ってるのは「何の変哲もないLove Song」。アルバムタイトルは複数形の〜Songs なので、「何の変哲もないLove Song」が8回入ってる(笑)・・・という作りにしても文法的には間違いじゃないんだけど、人道的に間違いなのでやめたそうです(笑)
その新曲に続いて、ピアノがかなり忙しい「Songwriter」。いやあ、名曲です。前回の弾き語りばったり#1のアンケートの結果、この曲がダントツの上位だったそうで。なんて微妙な表現(笑)ダントツだけと、1位じゃなかったらしいです(笑)
で、そんな人気曲を演奏したら、次には人気のない曲をやらないとバランスが取れません(笑)。というわけで、今までのアルバムを並べて、みんなの「聞きたく無さそうな曲」を探した結果選んだのは、アルバム『ギーリギリでブーラブラ』(違)から「いっちょまえに高級車」。客から笑いと共に拍手(笑)紹介の仕方が微妙だったので、拍手の解釈も微妙。「あー、それ聞きたくない」っていうことですか?(笑)。この曲は言葉が詰まってるということで、歌の前にまずは詩の朗読から(笑)。こういう曲の詩を読むというのも、なんだかおかしいなあ(笑)
続いてはカバー。カバーと言えば、ビリー・ジョエルと決まってます。ということで、イントロの口笛が印象的な曲「The Stranger」が入ってる(開演前に歌った(?)曲)アルバム『The Stranger』から、「Vienna」という曲を。曲名の意味は「ウィーン」らしいですが、歌詞の意味はよくわからないらしい(笑)
続けてアルバム『MAN』、逆から読むと『南無』から(笑)牛乳飲んでギュー。アルバムを紹介するとき、こんな感じでいちいちボケてました。さすがというか、相変わらずと言うか(笑)
次の曲は、未発表曲。デビュー前、思いっきりバンドとかやってた頃にオルガン坂コンテストとかいうものがあって、それに応募するために作ったインストの曲で、結局応募する前に「これでグランプリを取っちゃうと何か違う」と勝手に結論付けて応募を取り下げて、結局そのまま闇に埋もれた(笑)という曲らしい。
この次の曲も、人気の高い曲。ピアノの弾き語りだけど、ピアノ以外の楽器は頭の中で鳴らしてください。シンバルとか(笑)。「まゆみ」は、最初頭の中に出来てた2つの別の曲をくっつけて出来た楽曲。まゆちゃんとゆみちゃんが一緒になってまゆみになった、わけじゃないそうです(笑)
「まゆみ」に続けて演奏したのは「永遠」。やるとしたら最後かな、と思ってたので、軽くびっくりしたり。びっくりして微妙に声が出そうになった(汗)。
そして、「本編最後の曲。本編って言うな」と自分で言って(笑)最後の曲へ。最後の曲は、『何の変哲もないLove Songs』に入るもう1つの新曲。これからの季節にぴったり(笑)の、北国の冬の景色を歌った歌です。
歌い終わってKANさんはいったん退場。アンコールの拍手の中、再登場してステージの真ん中に立ってマイクを使っての挨拶。そういえばここまでは、全部ピアノに座ってのMCだったから、ちょっと横向き加減だったんですなあ。改めて、今後の新作に向けての話をしたりしなかったりしつつ、最後の曲へ。
これで本当にラスト。ステージ中央でお辞儀をして、そのまま去っていきました。賞味2時間弱ということで本編自体は実はそんな長いわけではなかったんだけど、、、いやあ、大満足。かなり近かったし(3列目に座ってた)。お客さんたちもわかってるから、ちゃんとピアノの最後の音まで聞いて、ペダルから足を離して音が完全に消えてから拍手が入るし。最後の方になると、本当に惜しみない拍手、と言う感じになるし。そしてトークは相変わらずだったし(笑)。期待通りというか、期待以上というか、とにかく大満足でした。5つ星評価で★7つ、納得の満点以上です。